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2006年06月29日

単騎、千里を走る。

「両親とは最後の味方である」という名言を残したのは確かみうらじゅんだったと思いますが、子供もいないくせに親のありがたみというヤツをやたらと感じる今日この頃、まぁ年齢的なものであったり病気したせいですかね。とにかくこの映画を観たのもちょうどそんなことを強く感じている折だったわけです。確か入院直前に映画でも観に行っておくかという感じでふらっと1人で行ったのですが、これがもうツボにハマってしまいまして、すぐに相方を連れてもう一回観に行ったわけですよ。

世のママさんたちにはちょっと申し訳ないですが、父親と息子というのは、母親と息子だったり父親と娘だったりの関係性とは明らかに違う何かがあって、それが何だとはっきり言葉にできなくて歯がゆいところなのですが、とにかく少し特別なのだと思うのですよね。端的に言うと、親子というより人間同士として非常に深い何かで結ばれているように思えるのです。しかも言葉を介さなくても成立する信頼関係のようなもの。だからこそ一度こじれるともう修復不能になってみたりと、父と息子はドラマのモチーフとしては使い勝手がよいのでしょう。そしてこの映画、まさにその父と息子というのがプロットの中心でして、なおかつその説明的ではない描写手法が逆にあまりに多くを訴えかけてくるわけです(あ、『山の郵便配達』に近いぞ!)。高倉健と中国人の子供が二人で一夜を明かすシーンなどは、言葉も通じない二人なのになぜこれほどまでに雄弁な情景なのかと今改めて考えても不思議でならないわけです。

ちなみにネット上の批評を見ていると「あんな親切な中国人がたくさん居るわけがない」などと書かれていて思わず苦笑いですが、けして大袈裟ではなくボクの人生の中で忘れることのできない映画になるのではないかと、それほどの良作です。死ぬまでずっと観続けて、そのときどきの自分がどのように受け止めるかということに大変興味を覚えます。チャン・イーモウもこんな映画ばっかり作ればいいのに。

で、Amazonからご丁寧にDVDが出ますよ、とお知らせが来たのはいいのですが、9月発売てアンタ…。まぁあと2ヶ月あまり、せいぜいワクワクテカテカしながら楽しみにしたいと思います。

単騎、千里を走る。
単騎、千里を走る。


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Comments

コメントを読んでいると、本当に映画を観たくなってきました。
とても素直に一言一言が心に伝わってきます。
涙さえ出てきそうな感じです。

観てみたいです。
父と息子の関係って娘の私にも理解できるでしょうか。
うらやましくて嫉妬に近い感情が芽生えてしまうかもしれませんねーw

 私は、まだ見てないのですが、公開前に、プロモーションのスペシャルがNHKと民放で、数回やっていて見たのですが、それを見ただけでも、かなりジーンとくるものがありました。(父親の涙のシーン・・・たまりませんでした・・・。)
私もコメントを読ませて頂き更に見てみたいと思いました!
 因みに、同監督の作品は、過去に"菊豆”“あの子を探して”を見たことがあります。いずれも一言では言い尽くせないよさがありました。“初恋のきた道”もぜひ見てみたいと思っている作品です。
 これからも活躍を期待している監督の一人ですね。

 先日、元気な顔をご拝見し、まさか病を患っておられたとは知りませんでした。びっくりです。
私の友人にも、同じ病気になった友がいて、今は元気に回復し、一児の父親になってます。
元気になられてよかったです。

皆さんコメントありがとうございます。

まぁとにかく観てくださいよ、と言いたい所ですが、
なんせまだDVD発売まで時間がありますのでね・・・。

たまに田舎の公民館とかで上映会がありますので
よろしければお足を運んでみてくださいまし。

本当に、この二人いい表情をしていますね。健さん・・・涙です。
DVDは9月に発売ですか。
購入します!本当にいい映画っていつまでも心に残るものですね。

泣いてたねえ、健さん。

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