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2007年05月29日

ことばのセンス

人が亡くなるニュースが続きます。心の中がどんよりしますね。ところで。

■「慚愧に堪えない」/平野啓一郎公式ブログ

本当にその通りだと思いました。もしかしたらご自身の任命責任に言及したつもりでこの言葉を選んだのかもしれませんけれども、それならそれで前後の言葉が不足していますよね。「服に着られる」という表現があった気がしますが、安倍さんはいつも「言葉に喋られてる」気がします。だから安倍さんはダメだって話しじゃなくて、思いや考えがどうであれ、それを表現する言葉が稚拙だとその人の印象が余計に稚拙な方向に引っ張られるもんだなあと感じます。

そういう意味では些細な言葉の間違いも気になります。例えば「煮詰まる」という言葉は正しい意味で使用している人よりもネガティブな意味合いに誤用している人の方が圧倒的に多いです。こういうイメージ先行型の言葉の乱れというのは、やっぱりネットが普及したことによって素人文章のボリュームが圧倒的に増えたことが原因なんでしょうか。

そうかと思えばカンヌでグランプリをとった邦画『殯の森』、タイトルに関して言葉選びのセンスが強烈で目が覚めるような思いでした。「もがりのもり」、早口言葉で10回くらい言ってもきちんと言えそうですよね。語感がいい。「もがり」なんて言葉、田舎の年輩の人か歴史・民俗フェチくらいしか知らないかもしれませんが、その言葉を知らない人が聞いても気になる響きです、も・が・り。ニッチな言葉だけに知っている人には高揚感を与えて映画への興味を持たせるし、言葉を知らない人にもきちんと印象を残す、出来すぎではないでしょうか。この言葉のセンスにはあやかりたいものです。

というところで、何が言いたいのかよく分からなくなりましたけれども、お亡くなりになった方のご冥福をお祈りします。

あと『鬼嫁日記 いい湯だな』のチンプンカンプン感も秀逸だと思いました。結局エビちゃんです。


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Comments

そうそう。一時期カタカナ語を使いすぎると批判されて、先日ですか、たしか夫婦で辞書を買いに行く姿が目撃され、今回。知っただけじゃなんの意味もないってことを痛感。自分の身の丈に即した言葉を使わないと、「着られ」っぱなしですわいな。

さっき隣の部署の人に「××さん、さもしいっすね~」と言ったらぶちぎれられました。
ことばってむずかしいね。たぶんぼくが悪いんだろうけど。

『殯の森』にはたしかにハッとさせられました。
え?「もがり」? みたいな。
美しい言葉っていいですよね。

でもまぁそうはいいながらも、
とにかく生きてればいいんじゃないかと
そんなことを思ったりもします。

鬼嫁日記は頭をからっぽにしたいときにピッタリです。

>瑠璃子さん
昔「ボキャ貧」とか言われた方がいましたけれども
幾分マシだったような気もしてきますね。

>asaiさん
それはね、あなたが悪いと思いますよ。
でもそんなあなたが好きですよ。

>のりおさん
出産を控えた方がもがりなんて言葉使っちゃダメです。
ニホンは言霊の国ですから。

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