待望の5巻、出たけどさ。


書店における平積み面積が、巻を増す毎に増える。TSUTAYA堂山店の新刊コーナーは半分オレンジだった。それはそれで喜ばしい。けどさ、けどさ。
浅野いにおという漫画家はすごいです。きっと漫画というメディアをこれでもかというくらい研究している努力家か、あるいは誰しも気づかなかった手法をポンと閃いてしまう天才か。そのどちらなのか分かりませんが、たぶんどちらかなのだと思います。
一番最初にこの作品を紹介したときに「プンプンは鳥」って短絡的に紹介しましたけれど、このプンプンが”どこにでもいる子”のメタファーとして描かれているっていうのはWikipediaに載っているくらいの共通理解となっています。そして読者はプンプンに自分を重ねて世界を見ることで、何でもない日常に潜む陰の大きさを共感できたはずなんです。例えば失恋とか肉親が亡くなるなんてことは何処にでもあることですが、当事者にとってはそれを普遍化して排除するなんて出来ないことやないですか。そういう作品の枠の中では普遍化されてしまうような出来事であっても読者をその世界に引きずり込むことで強烈に感情移入させる、それがこの作品の素晴らしいところだと思います。でもどうでしょうか、だんだんとハプニング性に依存するストーリー展開になってやしませんでしょうか。
つまり言いたいのはこういことです。普通に学校行って帰ってきただけの一日よりも、かわいい転校生が来た一日を描く方がよっぽど楽なんです。普通の一日をエンターテイメントとして描くというのは、ストーリーテラーとしての力量が伴わないと出来ません。そしてもちろん、浅野いにおにはそれが出来るハズなんです、しかもあり得ないほどの高次元で(見よ、あの鮮烈なるコマ割りを!)。でもさ、あんなふうに特異なエピソードばかりを描くのなら、あんなにキャラクターのエッジが効かせてしまうのなら、もう主人公はごくごく普通に書いちゃえば良かったじゃないか。それでも全然成立するよ。あるいは、もはや浅野いにおじゃなくても良かったじゃないか。
と批判めいたことをいっちょまえに書いてはみたものの、これからも読み続けるし、買い続けると思います。要するに、プンプンの”ホニャララ初体験”のシチュエーションがうらやましかっただけなんです。え?いや、こんなのネタバレにならんですよ!これは”BOYS BE”じゃないんだよ!!

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あ、危うく言い忘れるところでしたが、おやすみプンプン第6巻は2009年末頃の発売予定だよ!

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